松岡由希子

松岡由希子

2


スウェーデン第3の都市マルメ(Malmö)は、2015年の「」で世界第6位にランクインするほどの、世界的なバイクシティ。

フラットでコンパクトな街には、スウェーデン国内で最長となる490kmの自転車レーンが敷設され、市民の約3割が、通勤・通学に自転車を利用しています。

数多くのマルメ市民が日常的に乗降するマルメ中央駅(Malmö centralstation)では、2014年2月、マルメ市が運営する地下駐輪場「Bike & Ride(バイク・アンド・ライド)」がオープンしました。

地下空間に広がる、収容台数1500台もの、巨大な無料駐輪場。屋内なので、雨で自転車が濡れる心配もありません。

白いレンガの壁に、ビビッドなオレンジやグリーンを基調としたデザインのおかげで、地下特有の圧迫感や閉塞感が少ないのが、印象的でした。

このスペースには、セキュリティが強化された、月額80クローナ(約1120円)の有料ゾーン「Bike & Ride+」も併設されています。

「Bike & Ride」の地下からのびる階段は、駅に直結。その名が示すとおり、自宅などから自転車で駅まで移動し、ここで駐輪したら、すぐに電車に乗ることができます。

自転車用入出口は、一方通行なので、狭い階段で対向車と行き交うこともなく、安心。壁に描かれたピストグラムが、かわいらしいですね。

サイクリストが多いマルメでは、便利で、街をちょっと楽しくする工夫が、あちこちにみられます。こちらの路上駐車スペースでは、その一部をクルマ型オブジェで仕切り、駐輪スペースとして転用。

こちらでは、市民に自転車の利用を啓発するユニークな仕掛けとして、1日の自転車通行量を自動で計測するマシンを設置。一台、また一台と、この地点を自転車が通過していくたびに、表示ナンバーが増えていきます。

マルメとデンマークの首都コペンハーゲンを結ぶオーレスン橋(Øresundsbron)は、現時点では、鉄道と自動車のみ、通行が許可されていますが、最近、自転車専用レーンを新設する構想が、持ち上がっているそう。

近い将来、スウェーデンとデンマークを自転車で往来できる日がくるかもしれませんね。

Photographed by Yukiko Matsuoka

松岡由希子

1973年生まれ。米国MBA(経営学修士号)取得後、約10年にわたるビジネス経験を経て、物書きに転身。何気ない日常の風景に潜む、ちょっとしたアイデアや工夫を発見するのが好き。趣味はフォトグラフィー。世界中のステキなものをたくさん見つけて、ご紹介していきたいと思っています。

あわせて読みたい

powered by

Ranking