林 美由紀

林 美由紀

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世界最高の回し心地はここに実現されたのかもしれない。

藤原産業
いまや定番おもちゃとなったハンドスピナー。しかし、そのガタツキに違和感を感じる人がいた。

産業機器の製造をしている町工場「藤原産業」で、1ミリの1/100のモノづくりをしている職人さんだ。そこで町工場の技術と高精度な日本製の部品を使い、高品質なハンドスピナー作りに挑戦。

その結果生まれたのが、この2種類のハンドスピナーだ。

Relation
デザインは大人が持っても違和感のない、飽きの来ないシンプルなデザインを追求。職場や移動中など、いつでもリフレッシュしたり、集中できるように持ち運びしやすい大きさ、適度な重さにこだわった。

Relation
一つ目の「Relation」は、ハンドスピナーにとって必要最小限のパーツで作りたいという考えから生まれた。そこで浮かんだのが3つの円だったのだそうで、軸と両端のパーツを円柱にして形になったのが、このハンドスピナーだ。

Void
Void
次に、限りなくシンプルな形を追求したのが、「Void」だ。カラフルだったり、複雑な構造だったりなど、さまざまなデザインがあるのがハンドスピナーのイメージ。これに対し、徹底的に無駄を省き、シンプルを追求した結果、「デザインしないデザイン」つまり、デザインの不在という思想へたどり着いたのがこのVoid。さながら禅の精神の結晶のようだ。

Void
それぞれガタつきはミクロン単位で調整されており、左右のバランスも0.01gまでこだわって同じにしているそう。回してみると今までとは違った感覚に引き込まれ、回したまま、どの角度に動かしてもスムーズに動く。

そして何より、止まらない……。まるで真空に浮かんでいるようだ。一体いつ止まるのか……?

元々ハンドスピナーは重症筋無力症の患者さんのために作られたもので、ADHDなどの発達障害の人が心を落ち着けるのにも有効だといわれるおもちゃ。

こだわり抜かれたシンプルな形、そして、ガタガタしない回し心地は、きっと多くの人の心を穏やかにしてくれるに違いない。

[makuake]

林 美由紀

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。モノを書く以外にも、イラストレーターと合同でカフェでの作品展示など、形にとらわれない創作活動も。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。子は男の子2人。

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