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10年という月日が経つと、いま住んでいる部屋も、立場や環境も大きく変わってきます。ただ、たとえ環境が変わっても「これだけはずっと持っていたい」というモノが、ひとつはある……。

そこで、さまざまなジャンルで活躍する方々に「10年後も手放さない」思い入れのあるモノを、31×34.5cmという限りのある『Oferte-noi.info BOX』の中に詰め込んでもらいました。

なぜ、「10年後も持っている」と考えるのか―――。大切に持ち続けるモノについて語る姿から、その人の暮らしが徐々に見えてきます。

アーティスト PORIN

男女混成5人組、Awesome City Clubのフロントマンとして2015年にメジャーデビュー。ブラックミュージックを基調としながらもそれだけでは収まらないポップさと多幸感を兼ね備えた音楽性で多くのファンを魅了。デビューアルバムがiTunesロックチャートで1位を獲得するなど話題を呼び、国内外の大型ロックフェスにも多数出演している。
活動範囲は音楽シーンだけに留まらず各メディアとのタイアップや、様々なファッションメディアに多数出演し業界内外からも注目が集まっている。
そんな中、2018年「ファッション/音楽/カルチャー」の垣根を超えるプロジェクトを標榜し、ファッションブランド・yarden(ヤーデン)を始動する。

前編はこちらから。

10年後も手放さないモノ

とにかく素材が気持ちいいブランケット

冬にずっと使っているPHEENYのブランケットです。オーセンティックなタータンチェックで、色使いは鮮やかなんだけど、どこか歴史を感じさせる落ち着きがありますよね。

家に置くモノにはこだわるけれど、派手すぎるアイテムはあんまり置いていないんです。疲れちゃうから。だから家に置くモノを選ぶときは、心が安らぐかどうかを第一に考えています。

今、yardenというブランドで洋服をつくる仕事もやっていて、色に敏感になっているんです。

だからこそ、家にあるモノはフラットな色使いやテクスチャーのほうがいい。家に帰って一度リセットするみたいな感覚なんです。

それは、詞を書いたりすることも同じ感覚で、周囲にあるモノのノイズが大きすぎると邪魔になるんですよね。自分と向き合うために、家に置くモノを選んでいるんだと思います。

ぼんやり眺めるフランスのライト

(電源にさして)ついた!これ、すごくないですか?

これは、フランス土産で知人からいただいたライトです。「PORINっぽいと思った」って買ってきてくれて、それもすごく嬉しいポイントですね。

自分らしさってすごく大事だし、それを理解してくれる人がいることはもっと大事かもしれない。

いろんな電球がついていて、見ていて飽きないんですよ。この子に向き合いたくなったときにつけて、家でぼんやり見つめてたりします。今もぼんやりしちゃってました(笑)。

オーサムシティクラブのデモ音源が上がってきて、光に合いそうだなと思ったらこれを眺めながら聴いてみたり。そこからMVのアイデアにつながったりもします。

あとは、普段目にするものが全て作品に影響すると思っているから、気をつけてモノを選んでいます。

好きだと思う気持ちって、言葉にしたいとはあまり思わないんです。感覚で動いてるんですけど、最近はそれでいいのかなって思いはじめました。

子どもって知らないことだらけで、言葉で何かを理解する前に、クリエイティブなことができているじゃないですか。だから、感じるままにやってみたいなって思っています。

10年後も使いたいモノって?

それぞれ、理由は違うんですけど、ずっと好きなんだろうなぁって思うものばかりです。ボードゲームとか、いつか子どもができたときにもいっしょにやれますよね。

10年前と今とでは好きなモノが変化しているんですけど、最近ではこの先10年につながるような土台ができてきた感覚があります。

私は音楽と洋服をつくっているんですけど、いいものをちゃんと生み出して、10年後もずっと聴かれて、着てもらえるものになったらいいな、と毎日思ってます。

そういうことも含めて、今は未来のことをすごくよく考えています。前は全然気にしてなかったんですけどね。

私は家に人を呼ばないので、何かを自慢するとか、見せたいから置く、という理由ではなく、自分にとって必要だから選んでいます。一人の時間がないとダメだし、家は秘密基地なので。

自分自身と向き合ったり、どこかでクリエイティブに繋がるモノを選んでいるんだと、今回の取材の中で改めて気づきました。

アーティスト PORINさんの10年後

10年後のことはもちろんわからないけれど、子供は欲しいですね。そういう家族とか子供を持ったときの、違う世界も見てみたいし、そういう愛情を知ってみたい。でも、まだまだ先のことだと思います。

今はやりたいことがたくさんあって、疲れることも迷うこともないんですよ。

Text by Taiyo Nagashima
Photographed by
取材協力:

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